もはや定番のCGAコンテストですが、今年も中野ZEROホールで行われました。
実は今まで一度も上映会に行ったことがなかったので、
ハードの展示にも期待して、見物に行ってみることにしました。
アマチュアCGAコンテストとは、パソコンを使用したアマチュアのオリジナルCG映像作品のコンテストです。使用機材等は問わず、プロでもプライベートで作成したものなら参加できます。 |
桜の綺麗な通り。左手奥が中野駅方面。 |
会場の中野駅は中央線で新宿から一駅です。駅を南口から出て左手に向かって進んでいくと、やや細目できれいに整備された道がありますので、ここを真っ直ぐ歩けばZEROホールに着くことが出来ます。途中にコンビニが一軒ありますが、食べ物はほとんど売り切れ状態なのでお昼は他で調達しましょう。なお、会場内は飲食禁止です。 |
開場は12:30(実際は12:20)ですが、着いたのは12時を少し過ぎた頃でした。整理券(これを貰わないと入れない)の番号は460番くらい。この日は近くでガンダム関係のイベントがあるとかで、いつもより来場者は少な目だったそうですが(800人を下回るぐらいか?)、だいたい12時前ぐらいに来れば席の確保に問題はなさそうです。 ちなみに入場は無料です。 |
開場前の様子。これでも少ない方らしい。 |
ビデオ販売コーナーの行列。本数は十分足りていた様子。 |
ロビーの入り口で整理券とパンフレットを交換して無事入場。早速ハードの展示を探しますがどこにも見当たりません。係の人に聞いてみると、今年はハードの展示は無しとのこと。おそらくフェスタ68が来月にあるからだろうとかってに納得して諦めます。 一方、ロビーではビデオの販売に行列が出来ています。過去のCGAコンテストの作品の他、ロマのフ比嘉さんの最新作の入ったビデオも販売していました。ビデオはあわてなくても買えるので、とりあえず席を確保しましょう。 |
ビデオも購入して、後は上映をひたすら見るだけということでホールへ。作品ビデオも販売しているのに、なぜかビデオを回す人が目立ちます。 実はビデオに収録されない(できない)作品の上映があったりするのでした。 |
ホール内は十分広い。二階席もあり。 |
(ここからはデジカメじゃ撮影できないので、テキストオンリーですが・・・)
会場でのいろいろなこと
作品の上映は、かまた ゆたか氏の関西系のノリのいいトークでテンポよく進んでいきます。
このトークが実は結構重要で、上映作品をより面白く感じさせてくれます。
制作者の座談会なんかも大いに盛り上げて下さいました。
上映作品には会場内審査もあり、これには「拍手くん」という読んで字のごとく
拍手のレベルを測定するプログラムが活躍してくれました。
去年まではX68000上で動作するソフトだったそうですが、今年から各方面の要望
もあって、Windows上で動作するものになったそうです。
ただこのプログラム、5秒間で計測した音量レベルの合計を数値化するようですが、
これだと作品の終わり方に左右されてしまう(笑える場面が最後に来ると強い)など
多少不公平な気もします(あくまでシャレだと思うんですが)。
ところで、実はこの上映会毎年かなりの赤字だそうで(無料なんだから当たり前ですが)、
今年から某D社がスポンサーになるという話があったそうなんですが、株価がどうこうで
結局お流れになったそうです。
今年の出展作品の方ですが、応募総数は去年の128作品から一気に二倍以上の296
に作品に増え、かなりレベルも上昇したそうです。そのため結局グランプリは無しで、
準グランプリが3本という形になったとか。
また、専門学校などの卒業制作作品が増えたのも特徴的だそうで、来年はこのために
締め切りを延ばすそうです。
上映作品について
個々の作品について書いていくとキリがないので、気に入った作品のみ紹介させて頂きます。
マイトガインぽいというかなんというか、おてんばな王女様が自ら設計したロボットと紋章契約を結んだ勇者と3人でドタバタギャグをしつつ3体の合体変形ロボで悪の教授(王女の元先生)と戦うという、ある意味お約束の固まりのような話。ただ、全体に何となく「変」な印象を受けるが、DoGAではこれを「腰原ワールド」と評価しているらしい。合体ロボの凝った設定やデザインは呆れるほど凄い。
ある惑星への降下作戦。敵基地内での戦闘用クモ型ロボットと、パワードスーツの主人公の戦いがメインに描かれる、18分にも及ぶSF超大作。映像的にかなり凄まじいクオリティを持ち、また全体に色々な映画作品のパロディなどがちりばめられており、作品の長さにも関わらず最後まで楽しめるのは本当に凄い。
主人公の(まぬけな)二人組に下された指令は、敵のアジトからスーパーコンピュータを盗み出すこと。ところがなぜかそこにあったのは・・・。イメージとしてはクレイメーション(粘土のアニメーション)を目指したそうで、主役二人の動きが本当にユーモラスで思わず笑ってしまいます。準グランプリ3作の中ではこれが一番お気に入りです。
ある暑い日に部屋の中でだら〜っと寝転がっている主人公の所へ友達がやってきて、実家から電話がかかってくる、という文字にするとぜんぜん面白みのない話。映像的にも淡々としていてなんでこれをCGでやらなきゃならないんだ、という作品なのだが、別の捉え方をすれば今までに無い斬新な作品とも言える。バックに流れる波の音やラジオから流れる曲など、その雰囲気が個人的には非常に気に入ってしまった。「横浜買い出し紀行」を意識したような背景設定も面白い。
主人公は22才のカンフーマニアの会社員。ある日コインランドリーで洗濯をしている彼を襲った悲劇とは・・・。とにかく馬鹿馬鹿しく笑える作品。拍手くんの測定値は最高を記録した。
その他の作品
もちろんこれ以外にも面白い作品ばかりなので、是非ビデオを注文してみることをお勧めします。周りに買ってる人がいたらダビングして貰ってもOKだそうですが、正直2500円は安いですよ。
この他、実はなぜか2連続の休憩時間に、やばい作品がミスで上映されてしまうというハプニングがあります(笑)。こればかりは会場に行かないと見れないので(ひょっとしたらビデオで撮ってた人が流してるかもしれないけど)、会場に行ってのお楽しみということで。
なんか、鉄○28号とかマジ●ガーZのオープニングを完全再現したり、ヤ●トのキャラでGガンのオープニングやったり、とてつもないものがあったような気がします(^^;
その他
このコンテスト、無料だというのに本当に楽しめます。はっきり言って行かないと損です。X68000を使った作品はさすがにもうほとんど無いのが残念ですけど、零式を使った新たな展開と言うことも考えられますし。
なお、来年は会場は同じですが、日にちが4月の23日になるそうです。
その他、詳しいことを知りたい方や、ビデオの注文をされたい方は、DoGAのホームページをご覧になって下さい。